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にんじんCLUBの畑をLCA評価しました~農産物による環境への影響調査評価~

にんじんCLUBでは'01年から、いくつかの生産地で、「お届けしている農産物が、どのくらい環境にやさしいのか?」の調査・評価~LCA=ライフ・サイクル・アセスメント~を、元(有)LCA応用技研・中野勝行さん担当のもと、『中部リサイクル運動市民の会』との協働で始めました。
生産者の方には"次世代につなぐ農業の担い手"であることを、会員の方には日々"次世代をつくる食卓"をつくっていることを、この調査を通してお伝えできればと願っています。 
このコーナーでは、中野さんによる調査報告をご紹介していきます。

●中野勝行 プロフィール●

1976年生まれ。元・(有)LCA応用技研・代表。「趣味は自転車と旅。特技というと大げさですが、アウトドアが好き。食べものの好き嫌いは基本的にありません。あえて言うなら好物はミカンやリンゴなど果物、苦手なのは辛いもの」

環境へのやさしさを計る 「ものさし」=LCA

みなさんは「LCA(ライフサイクルアセスメント)」という言葉をご存じですか?1つの製品が、原料を採取してから廃棄されるまでの生涯(ライフサイクル)において、環境へ与える影響を評価(アセスメント)することです。

「環境にやさしいかどうか」を判断するには、いろいろな側面を考慮しなければなりません。「環境にやさしい○○」「エコ○○」という商品がいろいろ販売されていますが、本当に環境への影響を減らす商品なのか疑問に思ったことはありませんか?例えば"電気自動車"。走行する時には一切排気ガスを出さないクリーンな車ですが、実は電気を作る時に排気ガスを出しています。本来、普通のガソリン自動車と電気自動車を比較する際は、電気自動車の電気を作る段階も含めた評価が必要なのです。

にんじんCLUBがお届けしている農作物が「本当に環境にやさしいのか?」「やさしいとしたら、どれぐらいか?」を調べることになりましたが、「やさしさ」を計る「ものさし」には、水、空気、土壌汚染...など多くの種類があり、すべてを調べるのは今のところ困難です。そこで今回は「地球温暖化への影響」に絞って、農業と地球環境について具体的な数値を調べ評価しました。

地球環境と有機農業

農薬は害虫を防除し、農作物を安定的に生産するには非常に便利なもの。しかし農薬は害虫だけでなく、土を肥やしてくれるミミズなども駆除してしまいます。また農薬を作る際には多くのエネルギーを消費するうえ、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)なども排出してしまいます。少しでも農薬の使用量を減らして農業をすることは生態系にも地球環境にも良いといえます。

農薬と同じように注目しなければいけないのが肥料です。昔の農業は堆肥しかなかったのですが、今では化学肥料が主に使われています。化学肥料はリン鉱石などの資源を使っていますが、これは主にアホウドリのふんが長い年月をかけて堆積してできたもので、あまり十分な量がありません。また窒素系の肥料の製造には非常に多くのエネルギーを要しています。このように化学肥料は多くのエネルギーを使い、CO2を排出しています。

一方、動物のふんなどを利用する堆肥はあまりエネルギーがいりませんが、微生物がふんを堆肥にする時にメタンを出してしまいます。メタンはCO2より地球温暖化に影響を与えるので、この発生量もチェックしなければなりません。

また、農業では農薬や肥料以外にもいろんな農機具を使います。農機具を動かす時はガソリンなどを燃やすので、当然ながら地球温暖化にも影響を与えてしまいます。


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