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チョコを選べば世界が変わる!?チョコレートのはなし

「地球サイズの"顔の見える関係づくり"」で、つくる人・食べる人・届ける人がみなハッピーになれる仕組みを作ろう!と活動をしている『フェアトレードカンパニー』。発展途上国といわれる主にアジア・アフリカ・南米諸国で、良質なものづくりをする人たちの自立を継続的に支援できるよう、「施し」ではなく「ビジネスパートナー」として、現在20カ国50団体から商品を入れてます。
11月12日(日)に、『フェアトレードカンパニー』村井香月さんを迎えておこなったフェアトレードの学習会より、"フェアトレードのチョコレート"の話をご紹介します。

《チョコレートの歴史と労働条件の悪化》

choco1.jpg チョコレート(カカオ)の原産はメキシコ地方。原住民には「神の実」と呼ばれ、薬として飲まれていました。その後大航海時代にヨーロッパに持ち込まれ、非常に高価な嗜好品として流通し始めると、ヨ ーロッパでも自分たちで栽培しようと、自身の植民地で栽培を試み、ガーナなど有名な西アフリカの産地の誕生のきっかけとなりました。
 その後、チョコレートが広く食べられるようになるにつれ、アジアを含むさまざまな国(チョコレート栽培に適した気候の影響もあるが、全ての産地がいわゆる"南"の国)で栽培が試みられ、結果として貧しい国の間での価格競争を生みました。価格競争に勝つためには、作る時のコストを下げるほかなく、チョコレート農園で働く人々の賃金が下落し、労働条件を悪化させました。具体的な例とては、2001年にアフリカでカカオ農場用の奴隷を運ぶ奴隷船が発見されるという事件があり、この時代になっても奴隷がいるのかと、世間を驚愕させました。しかも奴隷とされたのは10歳前後の子どもが主で、「カカオ農場に出したら学校に入れて教育を受させる」「施設に入れるので住居に困らない」等の甘い言葉で親を説得し、平均20ドル(2千円~3千円)で売買されたそうです。

《カカオはボリビアでオーガニック栽培》

 『フェアトレードカンパニー』のフェアトレードチョコレートのカカオは、南米のボリビアの首都ラパスから車で13時間の距離にある、アルトベニ地方で栽培されています。以前は、交通手段がないため、首都までカカオを運ぶことができず、そこにつけこんだ仲介業者に安く買い叩かれていました。その後、アルトベニ地方のカカオ農家が集まって、組合『エル・セイボ』をつくり、共同でトラックを買い、自分たちで出荷ができるようになりました。産地で加工工場まで持っているところは少ないのですが、『エル・セイボ』ではカカオパウダーまで加工できる加工工場を持っています。カカオは有機栽培で、化学肥料や農薬は使いません。カカオの実はラグビーボールほどの大きさで、色とりどり。種類の違いで、緑色のものもあれば、黄色の実もあります。殻は固く、ナタのようなもので割ると、中の種は白い粘膜に覆われています。数日おいて発酵させると、この粘膜が蒸発し、中の豆だけになります。この豆を天日に干して3日もすると、カカオ独特のいい香りがしてきます。

choco2.jpgボリビアの首都ラパスの郊外にある加工工場に運び、焙煎後すりつぶしてココアバターを取り出し、25kgのブロックにします。ちなみにココアは自然な状態では酸味があり、市販品は酸味を取り除くためにアルカリ化処理をします。しかし『エルセイボ』のカカオパウダーはアルカリ化処理をしていないので、カカオ本来の味を生かしています。

《添加物は使わず、72時間練り上げたなめらかな口どけ》

 こうしてできた、チョコレートの主原料のココアバターは、スイスのチョコレート工場に運ばれ、フィリピンで作られた黒砂糖(フェアトレードチョコのなめらかな食感は黒砂糖と使っているから!)、ブラジルのナッツなどと合体して、チョコレートに変身するのです。
 一般のチョコレートと異なるのは、世界中から集まってくる厳選された原材料だけでなく、通常、滑らかな食感をかもしだすための添加物「大豆レシチン」を使わずに、72時間かけてじっくり練られている こと(一般はこの半分以下)。

choco5.jpg口当たりがいい反面、非常にデリケートで溶けやすいという欠点があるため、どうしても季節限定の商品となってしまいます。逆にいえば、スーパーで1年中チョコレートが売られているのは、溶けにくくする添加物が使われているから、ということになります。


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