北関東大震災でおきた福島原発の放射能漏れとの戦いは2ヶ月たった今も終息を迎えていない。
にんじんCLUBの人気商品「けるぷ鶏」の生産者である佐藤さんの東北を拠点とする養鶏場は、福島原発の影響を受けて、生産に問題が生じている。
今日は東北の生産者佐藤さんから生の声を聞き、これから自分達に何ができるか、進むべき道を考える会だ。

けるぷ鶏は、ストレスをためないように広い養鶏場で、健康的な飼料を食べて育つ。
ところが今回の震災で、健康的な飼料が手に入らなくなってしまった。
飼料を育てる土地は放射能数値が高くなってしまった。
代わりに手に入る飼料を与えてみたが、肉質に問題があり、出荷できない。
農地や生産場が汚染、倒壊し、多くの生産者仲間はやめざる終えなくなってしまった。
佐藤さんの仲間も多くの無念を残して廃業を選んだ。
正しいことを主張する仲間が追いやられる理不尽。
その悔しさや、やりきれなさが講演中に聴講者全員に伝わる。
私が想像していたよりも傷は深く、悲しい事実が多かった。
聴講後、ディスカッションをする中で、「感謝」という言葉が心に残った。

当たり前のことに感謝すること。今日も起きて、生きて、食べて、飲んで、働いて、笑って、眠りにつく。
当たり前のことはいろいろなもので成り立っている。それは自然であり、地球であり、微生物であり、隣人であり、先祖でもある。
ひとりひとりが立ち返って自分で考え、現状を受け止めて、感謝を込めて行動を起こして行く。
今日のタイトルの汚染された土地を当たり前の状態に取り戻すことも、人間の私利私欲ではなく、自然への感謝のあり方なのかもしれない。