イタリアンレストランで食育を学ぶ
2009/8/30 11:57
イタリアンレストランで食育を学ぶ
2009年8月19日「箱膳」のイベントが開かれました。
小牧のイタリアンレストラン・コルティーレに到着すると、
それぞれの席に大きな木箱がひとつづつ。
これが箱膳・・・?
昔の人はこのなかに自分専用の食器を入れて、又食事のときは台にして使っていたといいます。
目の前のこの箱は、わたしのもの。ランチの間のほんのひとときだけなのですが、不思議と愛着が湧いてきてしまいます。
イベントがスタートし、「箱膳」のおはなしの読み合わせをしていると、
『箱膳は、所有することでモノを大切にする心と責任感を培い、家族と蓋を開き食事をして食べ物への感謝を共有することを教えている』というくだりが!
箱膳を前にして自然に湧き出るココロは、
とても大事なことにつながっているのですね。
食事の時間になって、率先してお皿運びのお手伝いをしていた子どもたちも、
箱膳の教えをしっかりとココロで感じ取っていたようでした。
お待ちかねのお料理はコルティーレ黒川シェフのイタリアン。
箱膳は和食が基本ですが、油・乳製品を極力のぞくこと、
またイタリアンではご法度(?)の味噌・醤油を使うことでの、異色コラボです。
箱の蓋におさまるよう繊細な料理が全9品、
ところせましと並べられました。
真鯛の香草焼き(とくに下の洋風だしで煮た大根)、「玄米おむすびの会」の玄米を使ったリゾット、胡瓜の冷製スープ...旬の食材を使った夏にぴったりのさわやかなお味はどれも絶品、そして絶賛でした!
これならみなさん約束も守れそうです。
そう、今日の「箱膳」イベントでは二つのお約束がありました。
①食べ残しをしない。
②全員揃って手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」をする。
この日はもちろんお約束を果たすことができたわたしですが、普段は...?改めて振り返ってみると、まったく出来ていないことに気づかされます。
テレビを見ながら、なんとなく食べ、片付けて食事を終えていることがとても多い。四季の食材を味わう、作り手の想いに耳を傾ける、たくさんの人と食事を楽しむ、食べ物に感謝する。
このイベントで自然に感じられたこれらの想いは、なんとなく食事をしていては得られないことです。「箱膳スタイル」とは、つまりまっすぐ食事と向き合うカタチ。ていねいに、大切に、食と向き合っていきたいと考えさせられるイベントでした。
健康ミニ講座
おいしく食べて、健口づくり!
「箱膳」とともに行われた中村和子先生(歯科衛生士)によるお話は、
聞けば納得!の「健口講座」。
◆前歯が生えてきたら、かじれる大きさの食べ物を食べさせてあげること。小さいサイズのものを食べると、そのまま飲み込んでしまい、口もベロも動いてくれません。残りの歯の生え方にも影響するので、噛むことはとても大切。
◆奥歯が生えないうちから、こどものためにと硬いもの(玄米や生野菜)を食べさせても嫌いになってしまう。臼歯が生え揃わないとすりつぶすことができないので、甘みを感じることができないから、おいしくないのです。
◆生えたてはむし歯に弱い未熟な歯も、1~2年で唾液中のカルシウムを吸収し強くなっていく。だから、その間むし歯菌のえさになるお砂糖を食べずにいられれば(甘みのある野菜・果物はOK)その後むし歯にはなりにくい。
◆最近上から流し込むタイプの水筒があるが、一気にのどに流しこむのはとても危険なこと。普段上からモノをいれるくせがあるから、こんにゃくゼリーやミニトマトなど、気道に入れて喉を詰まらせてしまうのでは?上唇を使って食べれば(飲めば)危険なときは察知して、吐き出すことができる。
歯と口と食がこんなに密接な関係にあったとは・・・。
それもそのはず、食べるための歯と口ですもんね。歯を大事にすることは、歯磨きをすることだと一途に思い込んできましたが、ほんとは食生活を見直すべきだったのだと目からウロコでした。
もう遅い、と思わずに、大人のわたしも残った歯を大切に健口づくりを実践していきたいな、と思わせてくださる、明るく楽しいミニ講座でした。
(スタッフ水野詠子)






